アオリイカを釣るのにヤエン釣りやウキ釣り、エギングなどがありますが、
今回はヤエン釣りについて私が実践している釣法をご紹介いたします。
※基本堤防での釣り方になりますのでよろしくお願いいたします。
ヤエン釣り
ヤエン釣りは、生きアジを泳がせそのアジにイカが抱き、道糸からヤエンという針の付いた道具を流しイカにかける釣りになります。
通常の針を飲み込ませてかける釣りとは違い、後からヤエンという針を送り込む釣りになります。
ですので、当たりが来ても取り込むまではハラハラ・ドキドキする釣りになります。
アジの投入
アジのぜいごに針を掛け、アジが泳げるようにし投げ入れます。
アジを陸でバッカン、エアーポンプで活かしている場合は、
バッカン内の水温と海水温に違いがでるので、
針を付けたら一度アジを海で数分泳がせ馴らしてから投げ入れるようにしてください。
投入する際は着水時にサミングをし糸を張ると、
アジが頭から着水するので、長生きします。
アジを投入後はドラグをゆるゆるにし、
アジを泳がせてください。
ヤエン専用のリールですと、動作1つで切り替えられるので便利です。
餌・アジの変え時
アジの変え時は、アジが弱ってきて自分の力で泳げなくなった時が変え時です。
死にアジでもイカは掛かりますが、
生きている様に動かしておかなければなりません。
死にアジはウキで使うと無駄になりません。
ウキですと、宙に浮いて波などで動いている様に見えるので、
イカが喰いつきます。
アジに空気が溜まって潜れなくなった時は、お腹を軽く押してください。
「きゅ~」と音が鳴り、空気が抜けまた潜れるようになります。
イカがアジに喰いついてきたら
〇走るイカの場合
イカがアジに乗ったらドラグはゆるゆるなので糸が出ていきます。
焦らず少し待ちましょう。
イカはまずアジの頭を落とします。
そのあと身と内臓を食べ始め、尻尾を残します。
頭を落とすまでに約5分ぐらいかかるので、焦らなくても大丈夫です。
〇居食いの場合
アジが泳いでいる時は竿先がちょんちょんと小刻みに動いているのですが、
居食いの場合は竿先が曲がったままの状態になります。
その場合はゆっくり竿を持ち上げてイカがいるかを確認します。
〇イカなのかの確認
アジに喰いつくのはイカだけではありません。
魚や海面に浮いている状態だとトンビやタカなども襲ってきます。
そこでアジに喰いついたのがイカなのかを確認します。
ゆっくり竿を持ち上げて竿先がグッと1回入ればイカの可能性が高いです。
青物ですと動き回るので手前の方に来ない限り糸が出続けます。
イカは周りに敵がいない所まで移動したら止まるので、
その時に竿を持ち上げましょう。
イカ釣りでよく掛かる天敵がウツボです。
ウツボの当たりは、竿を持ち上げた時に、ゴンゴンと下に引き込んできます。
しかし、アジが藻に入っている時も同じような感じなので、注意してください。
ウツボの時にヤエンを流してしまうと、ウツボはラインを切るのでヤエンは海に消えてしまうので注意してください。
※竿を持ちあげる時は竿をあげるというより、テンションを与えず穂先をあげるという感じです。
竿全体にテンションが掛かるとイカに違和感を与えて、バラしてしまいます。
ヤエンの投入
いよいよヤエンの投入です。
投入のタイミングは正直イカだとわかったらいつでも大丈夫です。
しかし、藻や障害物がある場合はイカを寄せてからヤエンを投入した方が掛かりやすいです。
投入する際はラインにヤエンを掛け流すのですが、ちゃんと動くかを確認し、水中に入るまではラインを張った状態にしておいてください。ラインを緩めたまま流すとヤエンがラインに絡まり進んでいきません。
水中に入ったらたるんだラインを巻き竿を立てます。
その後ヤエンを流しながらイカを寄せていきます。
その際も竿になるべくテンションを掛けず、穂先で寄せて下さい。
この時のコツは、竿を下げラインを緩め、上にゆっくりと持ち上げる。
竿を下げラインを緩め、右にゆっくり持ち上げる。
竿を下げラインを緩め、左にゆっくり持ち上げる。
この緩めるという動作が肝心です。
イカがどの向きでアジを食べているのか分からないので、
上左右やります。
私はヤエンを掛けるという事はしません。
正直掛けるというのはギャンブルに近いです。
水中でヤエンがイカに届いたという絶対の確証を得るのはなかなか難しいです。
しかし、この動作をしながら寄せてくればヤエンは掛かっています。
最初は緩める事を躊躇しますが、緩めないとヤエンがイカの下に入らず、掛かりません。
緩めて持ち上げた時にヤエンが掛かるので勇気をもって緩めて下さい。
取り込み
ギャフですとイカに引っ掛けるだけですので楽なのですが、
私は少しでもイカを傷つけずに持ち帰りたいのでたも網を使います。
イカは魚と違い噴射をするので口の方からではなく、剣先の方から取り込みます。
この時イカにたも網がぶつからない様に気を付けて下さい。
たも網にイカが入ったらラインを緩めて陸にあげてください。
まとめ
ヤエン釣りは難しいですが、コツさえ掴んでしまえば釣果は上がります。
ラインを緩める勇気と、引っ掛けるのではなくゆっくりと持ち上げてくるというのが大事です。
ヤエンには色々な種類があるので、自分の好みや、堤防の高さ、イカが乗った位置等で変えるとまた楽しみが増えます。
このハラハラ・ドキドキするヤエン釣りを是非楽しんでみて下さい。
イカの王様アオリイカ。 芭蕉イカや水イカとも呼ばれ、料亭や高級寿司店などで食べられるアオリイカ。 釣り人にも人気で、ウキ…