自分を好きになる事、簡単なようで難しい。でも、自分は一人しかいない。唯一無二の存在だから・・・。

意外と大変じゃない?公務員?委託業者?年収は?ごみ収集作業員の1日

今回は以前働いていた、
ゴミ収集作業員の主な1日についてお話いたします。

収集作業員は大変か?

結論から言うと、
多少体力がある人ですと全然大変ではありません。

逆に今まで運動などとは無縁の人ですと、
最初は少し大変かもしれません。

屈んだりすることが多いので、
腰痛持ちの方も少しつらいかもしれません。

しかし仕事内容は凄く単純で、
一度憶えて、体も慣れれば問題なく出来ます。

大体の職場が定時で上がれるので、
天国と感じる人も多くいます。

ゴミの収集の種類

ゴミの収集種類は大きく分けて2種類あります。

  • 産業廃棄物

事業に伴って排出されたゴミのうち法令で定められた20種類のゴミ。
事業の大小にかかわらず、産業廃棄物として処理されます。

  • 一般廃棄物

産業廃棄物以外のゴミ。
一般家庭ごみや粗大ごみ、し尿等がこれにあたります。

この中で今回は一般廃棄物ゴミの収集作業員についてお話いたします。

家庭ごみの収集作業員になるためには

収集作業員になるためには、主に2つの方法があります。

まずは、

各自治体に所属する方法

公務員試験を受け、採用されたら晴れて収集作業員プラス公務員です。
試験は事務職の試験より難易度が優しいのが一般的です。

事務職よりは給料面では少なくなりますが手当等は充実しています。
現在では民営化が進んでおり、募集している自治体は少なくなってきています。

筆記試験だけでなく、
論文、体力試験、運転試験などがある自治体もあるので
事前準備することをおすすめします。

自治体が契約している委託業者で働く方法

現在では公務の民間業者へ委託化が進んでいます。
なので、ゴミ収集作業員の殆どがこちらになります。

通常の就職と一緒で求人票などからの応募になります。

 

収集の仕方

収集の仕方は各自治体により違います。

その中で主な収集の仕方は、

  • 戸別収集:自宅の前にゴミを出してもらい収集する。
  • ステーション収集:決められた場所に設置された集積所に一定世帯まとめて集積してもらう。
  • BOX収集:決められた場所に設置されたゴミBOXに一定世帯まとめて集積してもらう。

 

最近ではゴミの分別や高齢者が集積所まで行くのが難しいなどの問題から、

戸別収集の自治体が増えてきています。

戸別収集の方が大変そうと思うかもしれませんが、
次のポイントまで近いので、
基本歩いて取り残しが無いように収集します。

仕事の内容

基本的に2~3人での作業になります。

塵芥車(パッカー車)と呼ばれる収集車に乗り、
収集現場に向かいます。

運転手は運転、助手は収集作業というのが基本ですが、
ゴミの多い集積所などでは運転手も収集作業を行います。
パッカー車が一杯になったら排出所・中間処理施設へ搬入します。

この作業を1日に3~5回程度繰り返します。

コースは決められているので、基本毎日同じコースを回りますが、
休み対応などのために、ベテランになると数コース覚えています。

休憩は午前に1回小休憩、お昼休憩、午後に1回小休憩
があり、搬入先への移動時間も勤務時間に含まれるので、
実質稼働時間は5~6時間程度です。

1日のタイムスケジュール

収集作業員の1日は自治体の収集時間や、公務員か委託か等でも変わってきます。

今回は私が以前働いていた委託業者の1日を紹介いたします。

    8:00~8:10     始業~朝礼・車両の安全点検
    8:10~8:30     現場に向う
    8:30~10:30  収集作業
10:30~10:45  搬入先へ。小休憩
10:45~12:00  収集作業続き。搬入先へ
12:00~13~00  お昼休憩
13:00~14:30  午前の続きの収集作業
14:30~14:45  搬入先へ。小休憩
14:45~15:45  午後の収集作業続き。搬入先へ。
16:00~17:00  帰社、洗車、日報等まとめ
17:00        退社

というような流れです。

交通状況やゴミの量などで多少時間は前後します。

収集する時間が遅すぎると住民の方からのクレームにつながるので、
余裕があるコースになっています。

早めに終われば退社時間までは自由というところもあれば、

事業系ごみなどもやっているところだと、仕分けなどの作業が
あるところもあります。

休日

これも自治体によって変化します。
基本土日が休みの所が多いですが。土曜日に収集がある自治体は出勤になります。
公務員ですと平日に交代で休みがありますが、委託業者だと週6日勤務の所もあります。

祝日も同様で祝日に収集がある自治体ですと出勤になります。
公務員ですと祝日手当てが出ます。委託業者は会社によって異なります。

年末年始も自治体によって違いがあります。
12月30から1月3日まで休みの所が多いように思えます。

給料

給料は公務員ですと年収約300万円~800万円。
年齢により変わり、技能長等の役職に就けば手当が出ます。

その他退職金や家族手当、有給消化率・賞与等他にも福利厚生は充実しています。

続いて委託業者は約年収250万円~500万円。
基本的に若い人でも年配の人でもやる事は毎日変わらないので、
給料は然程上がりません。

頑張ったらその分給料が欲しいと思う人には物足りないかもしれません。

会社によっては昇給が無いところもあります。
手当や退職金、賞与等も会社によって変わります。

入社する前に確認する事をお勧めいたします。

楽しい事・つらい事

ここまでは仕事の流れをご紹介いたしましたが、
続いては働いている時に感じることについてお話します。

楽しい・嬉しいと感じる事

  • 住民の人に感謝される
  • 街をキレイにしているという自負
  • 四季を感じられる
  • 路地裏まで覚えられる
  • ゴミの分別を覚えられ、家族に頼りにされる
  • 小さい子供に手を振られかわいい
  • 健康的になれる
  • 残業が無いので夕方からの時間を自由に使える

 

つらい事・きつい事

  • 天候に関係なく外仕事
  • 夏は暑くて冬は寒い
  • 夏場の可燃ごみの臭いがきつい
  • 日々の成長を感じない
  • 給料が安い、昇給しない
  • 狭い路地や道を走るため事故のリスクがある
  • 基本ツーマンなので、気の合わない人との組み合わせは辛い

今後のゴミ収集作業員

ゴミは人がいる限り無くなることはないので、
体力が続く限り続けられる仕事だと思いますが、
自治体からの委託金は変わらないので、給料は然程上がりません。

会社が他の事業もやっていれば昇給の可能性はありますが、
家族の成長や変化年齢も考えると、
副業やいずれ転職も視野に入れといた方が
安心かもしれません。

とはいえ今後AI技術が発達しても、
人間が生活している限りゴミは無くならなず、
自治体との契約なので、
よほどのことがない限り仕事がなくなることはありません。

給料を気にしない人や社会貢献したい人、
自分の時間を確保したい人には適した職種だと思います。

会社によっては事業系ごみやし尿を扱っている会社もあるので、
そちらの方が昇給のチャンスもあるかもしれません。

ゴミ収集作業員の仕事はみんなの日常を当たり前のように支える
とても重要な仕事です。